九月の能書

2011-10-08

     天醐の九月

  

九月に入って朝晩の涼しさが感じられるようになりました。この節電の夏ゴーヤのグリーンカーテンが

話題になりました。まさに【一石二鳥】の一語。ゴーヤは熱帯アジア原産の植物なだけに

夏の暑さに強く、栄養面でも【ビタミンC】が多く、胃腸が弱る夏場の健胃剤としても有効。

その上、発汗作用があるので夏にぴったりの野菜と言えます。

苦みを抑えて美味しく料理してみましょう。

 

     ●向附けには枝豆のゼリー。実は名残の枝豆 旬は真夏です。一番おいしい時期に

       大量に仕入れて冷凍しちゃいます。栄養面・食感においても全く問題ありません。

       枝豆は採れたてが一番美味しい食材。一度に食べ切れないときは冷凍しましょう。

       付け合わせのイチジク。無花果とも。食べる部分は【花托とその中の小果】

       かすかな酸味と上品な甘みが色々な料理に合い前菜から肉料理のソースとして、

       天婦羅やデザートまで幅広く利用できる食材ですね。

     ●お椀盛には蟹の身とすり身のしんじょう。天醐の【命のお出汁】でどうぞ!

     ●お造りには神奈川県産の生キハダ鮪と温玉の玉葱ドレッシングのサラダ仕立て。

       数種の野菜達と一緒に召し上がって頂ければ栄養的バランスの良いお刺身です。

     ●八寸 今回の特筆は茄子の揚げ浸し。奥三河特産の【天狗なす】を豊根村の

       生産者さんから直接取り寄せて料理しています。数年前から気になっていた

       食材でしたが友人のフレンチ職人から紹介を頂き、食べて驚きの美味しさ!

       《トロける茄子》と言うのが正直な感想です。皮は薄く実は大きく、大きい物は

       一キロ位になるそうです。今回、是非にこの【天狗なす】をご家庭でも味わって

       頂きたく、御希望のお客様には豊根村【天狗なす】生産者さんの連絡先を御紹介

       いたします。スタッフに申しつけください。

     ●焼物には今が旬の南瓜のスフレ。南瓜の甘みと季節感を味わっていただけたら・

     ●御飯には塩サケの雑炊。香ばしく炒りあげた胡麻の香りと一緒にどうぞ!

     ●水物にはバナナのプリン。香りも柔らかさも絶妙。季節の果物を添えて。

            

         野菜ソムリエ オーナーシェフ   大澤 淳