6月の能書き

2012-06-13

                 天醐の六月

   今月のテーマは《血液サラサラ!》です。毎日の三食の食事を支度するのは大変。

   ですが、毎回の食事だからこそ気を付けたい生活習慣病。その中でも血液が原因

   での疾病が多いようです。今月のお献立はご家庭でも利用して頂ける内容で、又

   美味しく召し上がって頂く為の提案です。

   季節の食材は勿論、お手軽な素材で工夫して健康な体を維持していきましょう。

向附 空心菜はビタミンAが多く貧血に効果的。エリンギは食物繊維。コーンには

   ビタミンB郡。そのまとめ役がオリーブオイルマヨネーズです。ビタミンAの吸収を

   良くし、オリーブオイルの不飽和脂肪酸がコレステロールを抑えます。

椀盛 しんじょうの黒豆はまだ未熟な枝豆ですが、カルシウムやビタミンB・Cも

   含まれます。オクラのねばり成分に整腸作用やコレステロールを減らす作用も

   あるようです。勿論、お出汁の昆布には、水溶性食物繊維がたっぷり!余談です  

   が当店のお出汁の昆布は利尻産で水にとろみが付く程の量を使います。

造り 鮪には青背の魚に多いと言われる脂肪酸も含み、《森のバター》と呼ばれる

   アボカドにもやはり不飽和脂肪酸たっぷり!文句なしで相性が良い訳です。

   あしらいの野菜や温玉をまとめるのが玉葱ドレッシング。当然ながら鮪との

   相性も良い訳ですが、玉葱の成分が血液異常症の好敵手であるにも関わらず、

   あまり知られていないのが残念です。

八寸 豆腐をペースト状にし、すり身を加えて蒸し上げ再度、豆腐の形状にして

   揚げ出汁豆腐としています。大豆製品にはポリフェノールやイソフラボンを多く

   含み、どちらも血液に良い効果を期待出来ます。また、グレープフルーツや

   キウイ等に多く含まれるビタミンCやクエン酸は美容効果・肉体疲労時にも

   効果的です。そして胡麻の成分として良く知られるセサミン。こちらも勿論!

   抗酸化作用に血液効果。私たちの食生活には当たり前の食材ばかりですが日本食

   自体が健康食であったと見直してしまいます。先人達は栄養素云々を言う前から

   知っていたんですね・・健康になる為の食生活を。感服です。

焼物 玉葱・湯葉・豆乳・トマト・・・野菜の多いお献立ですが、「美味しい!」

   と、言って頂けるよう調整いたしました。

御飯 もずくの主成分 フコイダン。豊富な食物繊維とガン予防にも効果あり。

水物 季節のパイナップル・・とは言っても年中出回るこの果物。沖縄の産地では

    6~8月が収穫時期。メロンも同時期で、どちらもこれからが旬ですね。

    

            

野菜ソムリエ オーナーシェフ   大澤 淳