12月の能書き

2011-12-03

    天醐の十二月

日ごとに寒さが厳しくなるこの時期、季節の変わり目と言う事もあり体調を崩しやすくなります。

体の中から温めてくれるこの頃のお料理は御馳走ですね。

天醐では出来るだけ、出来たて熱々、又は冷たい物は冷たく・・を心掛けております。

お料理のタイミングによってはお時間を頂く場合もございます。

 

今月の向附には季節の素材は勿論、体調管理のヒントになる食材でのお献立。

かぶとリンゴのコンポート、実は少量の甘酢と一緒に真空パックします。

真空パックすることにより素材の美味しさと栄養分を逃さず提供できます。

ビタミンCや食物繊維が多く整腸作用が期待できるリンゴ。かぶにはビタミンB・C、アミラーゼ等、

有用な栄養が無駄なく利用できます。また、その栄養分が抽出されたゼリーを添えます。

次に完熟柿のしんじょ。柿にはビタミンA・C高血圧予防にも効果が・・。

そんな完熟柿を柔らかくしんじょに仕立てます。

ヨーグルトには整腸作用や免疫力を高め、毎日の食卓に欠かせないご家庭もあると思います。

明太子の辛みを加え、黄身酢が味をまとめます。

お椀盛には蟹の身をほぐし混ぜ込んだ、ずわい蟹のしんじょ。絞り生姜が体を温め、

一片の柚子が香り、続くお料理に食欲を湧かせます。

 お造り。数種の刻み野菜とはまちのサラダ仕立て。定番の玉葱ドレッシングと

人参ソースで召し上がって頂きます。玉葱にはビタミンB1の吸収を良くする硫化アリルを含み

、スタミナ食、強壮食として古くから利用され、人参はカロテンをたっぷり含んだ緑黄色野菜。

脂溶性栄養素なので油を使っての調理やソース作りは理にかなっています。

動物性、植物性食品をバランスよく頂ける逸品です。

 八寸。3皿とも温かいお料理。煮物には、なんとなく『ホッ』とする信田巻や里芋など。

じゃが芋を蒸して裏漉し鶏そぼろを射こんだ 芋饅頭。

出汁巻きには、大根卸を混ぜ込んだ餡をかけ青味と刻み葱を添えます。

 煮物。冬場に出回る甘みの強い寒玉キャベツで挽肉を包んだロールキャベツを

豆乳鍋に。付け合わせには豆乳を葛で練り込んだ豆腐と香りだしにベーコンを。

 御飯。野菜ときのこの雑炊に三つ葉が香り、塩炒り胡麻が味をまとめます。

水物。小倉のあんをゼリーで寄せて甘みを抑えたココアムースの二層に。

 苺とバナナのトッピングに胡桃の甘露煮。香りはミント 

            

野菜ソムリエ オーナーシェフ   大澤 淳